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ボリュームアップで周りと差がつく。よりエレガントなネクタイの結び方

ボリュームアップで周りと差がつく。よりエレガントなネクタイの結び方

ネクタイは、立体感をつくることでより上品に見える効果があります。 「プレーンノット」「セミウィンザー」はビジネスで重宝される結び方は多くの人が実践している結び方。これらをボリュームアップさせることでより立体的でエレガントに魅せる結び方が「ダブルノット」「ウィンザーノット」と呼ばれる結び方です。エレガントな結び方のため、パーティなどのフォーマルな場に適した結び方とされています。また、細身や心地が薄いネクタイなどボリュームが出にくい時にもおすすめの結び方です。 また、秋冬の素材であるメルトンやフランネルなど、重厚感のあるスーツとの相性もバッチリ。スーツやシャツに合わせてネクタイのボリュームをコントロールすることでデキる男を演出してみてください。 ■「ずらし」でこなれ感を!ボリュームアップにおすすめの「ダブルノット」 プレーンノットを二重巻きにした「ダブルノット」は、プレーンノットよりもボリュームを出したい時におすすめの結び方で、レギュラーカラーやワイドカラーのシャツと相性◎。縦長で左右非対称な結び目がになりますが、プレーンノット同様にシンプルな結び方が特徴です。 ネクタイによってはボリュームが出過ぎてしまうため、シャツやスーツとのバランス感覚が大事とはいえ、 結び目をちょっとずらしてあげることで、プレーンノットよりもこなれ感を演出できます。 <ステップ①> 大剣を長めにとり、小剣の上にくるようにクロス。プレーンノットで結ぶ時よりも小剣を短くとりましょう。 <ステップ②> 上に重ねた大剣を後ろから回します。この時、小剣を谷折りにしておくと最後ディンプルが作りやすくなります。 <ステップ③> 大剣を一巻きしたら、もう一周。一巻き目をきつく絞らず、指を入れておくと後々ネクタイが結びやくなります。 <ステップ④> 大剣を二巻きしたら、V字になった隙間に後ろから通し前に持ってきます。 <ステップ⑤> 指を入れていた一巻き目の間に大剣を通します。二巻き目の間に通すやり方もありますが、今回はプレーンノットと差をつける結び目を作りたいので、一巻き目の間に通しましょう。 <ステップ⑥> 大剣をつまみながらディンプルを作成。ここで大剣を下に引っ張ると結び目が硬くなります。 <ステップ⑦> 次に小剣を下に引っ張ると結び目が上がっていきます。 <ステップ⑧> 結び目が緩くなりやすいので、大剣を引っ張り、結び目を整えながら高さを調節したら完成です。一巻き目と二巻き目をずらすと、こなれた感が演出できます。 ■クラシックでエレガント!逆三角形で清潔感のある「ウィンザーノット」 左右対称でボリュームある逆三角形が特徴の「ウィンザーノット」は、しっかりとした結び目で形崩れしにくいのも魅力です。エレガントで清潔感のある結び方になっており、大事な会議やフォーマルな場で相手に印象付けたい時におすすめの結び方。 また、「セミウィンザーノット」をよりボリュームアップさせたい時に用いられることが多く、ワイドカラーやホリゾンタルカラーのシャツと相性◎。ちなみに、「ウィンザーノット」は「フルウィンザー」とも呼ばれクラシカルで人気の結び方です。 <ステップ①> 大剣を小剣の上になるように配置します。セミウィンザーやダブルノットよりも小剣を短くとります。ネクタイによってこの長さは変わってくるため、長さの調整が他の結び偏りも難しく感じます。 <ステップ②> 大剣をV字になった隙間に後ろから通し、前に持ってきます。 <ステップ③> 前に持って来たら、小剣の左側に戻します。 <ステップ④> 結び目の裏側を通して小剣の右側に回します。 <ステップ⑤> 小剣の右側に持って来た大剣を、V字の部分に前から後ろに通します。 <ステップ⑥> この時点で逆三角形の土台を作ることを意識してください。また、首回りのループと小剣の三箇所にえくぼを作ると最後に綺麗な仕上がりに。 <ステップ⑦> 大剣を結び目の周りをぐるりと一周させます。 <ステップ⑧> 大剣を後ろまで持って来たら、V字になった隙間に後ろから通し前に持ってきます。 <ステップ⑨> 結び目に大剣を通します。 <ステップ⑩>…

ビジネスから冠婚葬祭まで。顔を品よく引き立てるネクタイの結び方

ビジネスから冠婚葬祭まで。顔を品よく引き立てるネクタイの結び方

ネクタイはきちんとした結び方をするだけで、スマートな雰囲気を作ることができ、その人を印象付ける上で重要なファクターになります。 ただ、どんな結び方でもいいわけではありません。ビジネスシーンにおいて華美が過ぎたスタイルは近寄りがたい印象を与え、マイナスに働く場合も…。最近のスーツでいえばスマートで軽量な素材や、無地やピンストライプのようなシンプルなデザインがトレンド。 そこでネクタイの結び方は、オーソドックスだけど清潔感もありながら程よい品を与えてくれる、「プレーンノット」と「セミウィンザーノット」がおすすめです。 オーソドックスな結び方「プレーンノット」 最も基本的な結び方で、結び目が小さくすっきりした印象を与えます。ほとんどのシャツのえり型に対応できる万能な結び方で、ビジネスから冠婚葬祭まであらゆるシーンに対応。リクルートの際も派手にならない使い勝手の良さがあります。 また、ちょっと縦長で左右対称にならずラフな印象もあるため、カジュアルをタイドアップするときにもおすすめです。着脱によるネクタイへの負担が少なく短時間で簡単に結べることからも、基本としてマスターしたい結び方なので、以下6つのステップを覚えてください。 <ステップ①> 大剣を長めにとり、小剣の上にくるようにクロス。上に重ねた大剣を後ろから回します。 <ステップ②> さらに大剣を小剣の周りで一周させます。 <ステップ③> 大剣を右下からV字になった隙間を通し、後ろから前に持ってきます。 <ステップ④> 前に持ってきた大剣をループ状になったところに通します。このとき、小剣を谷折りにしておくと後々ディンプルが作りやすいです。 <ステップ⑤> 大剣をつまみながらディンプルを作成。ここで大剣を下に引っ張ると結び目が硬くなります。 <ステップ⑥> 次に小剣を下に引っ張ると結び目が上がっていきます。結び目が緩くなりやすいので、大剣を引っ張り、結び目を整えながら高さを調節したら完成です。 程よいボリュームの「セミウィンザーノット」 プレーンノットに比べて逆三角形に近い結び目を作りやすいのが「セミウィンザーノット」です。結び目が大きすぎず小さすぎない、程よいサイズ感でスマートな印象を与えてくれます。どんな襟にも合わせやすくディンプルも作りやすいため、ビジネススタイルには一番おすすめの万能な結び方です。 <ステップ①> 大剣をプレーンノットのときより長めにとり、小剣の上になるようにクロスし一周させて元の配置に戻します。大剣をV字になった隙間に前から通します。 <ステップ②> 隙間に通した大剣を最初の配置に戻します。 <ステップ③> この時、小剣を谷折りしておくのもポイントです。また、逆三角形を形作っておくと結び目が逆三角形になりやすくディンプルも作りやすくなります。 <ステップ④> 大剣を一周させたらV字になった隙間に後ろから通し前に持ってきます。 <ステップ⑤> 大剣のディンプルを作りながら下に引っ張ります。大剣を引っ張ると結び目が硬くなります <ステップ⑥> 結び目がある程度硬くなったら、V字の部分を両サイドに引っ張ります。これにより結び目が逆三角形になります。 <ステップ⑦> 小剣も谷折りをキープしながら下に引っ張ると、結び目の高さが調整されます。首元まで高さを調整できたら完成です。小剣を引っ張るときに結び目が崩れやすいので、大剣→小剣→大剣→小剣と少しずつ調整しながら閉めてあげると綺麗な結び目が作れます。 よく電車などで結び目がダボっとしている人を見かけますが、小剣だけ引っ張って高さだけを調整しているのかなと感じます。大剣を引っ張りながら結び目をしっかりすれば形がきれいになり、周囲の人より美しい首元を作れると思いますので、チャレンジしてみてください。 AUTHER/宇田川雄一

「革靴のフォーマルな履き方と知っておくべき基礎知識」

「革靴のフォーマルな履き方と知っておくべき基礎知識」

ファッションの格式を上げてくれる革靴は、履いていれば“フォーマル”というわけではありません。十把一絡げに革靴といっても、「ローファー」のように“カジュアル”として分類されるアイテムもあります。フォーマルに履きこなすために必要なのは、闇雲に高価格やハイブランドを選ぶのではなく、靴のフォーマル度がスタイリングやTPOに合っているかどうかが重要になってきます。 そこで革靴選びの基礎について学んでいきましょう。シルエット、アッパーの素材、ソールの種類と要素はさまざま。中でも重要な「靴ひもの有無」、「内羽根式/外羽根式」などのスタイル、「ストレートチップ/ウイングチップ」などのデザインについて知るだけで、靴の選び方が大きく変わってきます。せっかくの革靴をオシャレに履きたいのであれば、基本を押さえて大人らしいスタイルと、TPOに適した選び方を身に着けてください。 靴の「スタイル」を知ることがフォーマル度のはじめの一歩 まず革靴には、ひも靴やスリッポンなどを分類する“スタイル”があり、それによって大まかなフォーマル度が決まってきます。ひも靴の内羽根式→ひも靴の外羽根式→ストラップ→スリッポンという型の順でフォーマル→カジュアルに近づいていきます。 そこで、まず「内羽根式」とは、靴ひもを通すハトメの取付け部がアッパーと一体、もしくは甲革の下に入るように作られているタイプのことを言います。 「外羽根式」は、ハトメの取付け部がアッパー革の上部に縫い付けられるように作られているため、内羽根式に比べてフィット感の調整が簡単で、着脱しやすい機能性があります。そのため、ビジネスでの用途でも好まれています。 フォーマルな内羽根式と、ビジネスからカジュアルまで汎用性の高い外羽根式に分別するとよいでしょう。 最もフォーマルな「内羽根式ストレートチップ」 ひも靴やスリッポンといったスタイルを意識した後に、デザインのフォーマル度を意識します。ビジネスにおいて最もフォーマルな革靴は、つま先に横一文字の切り替えが入ったデザインが特徴の「内羽根式ストレートチップ」です。 ストレートチップは、別名「キャップトゥ」とも呼ばれ元々は軍隊がつま先の補強のために革を当てたことに由来します。 ビジネススーツはもちろん、冠婚葬祭や就職活動でもかしこまった場面で使える、一足は持っておきたい革靴です。逆に、フォーマル度の高いシューズだけに、ちょっとカジュアルなジャケパンには合わせづらくなります。 「ウイングチップ」でも内羽根式ならビジネスで使えるフォーマルさがある 「ウイングチップ」とは、トゥの部分に翼(ウイング)のような切り替えがついたデザインが特徴のシューズです。多くのウイングチップはメダリオンで飾られているためカジュアルな印象を受けますが、内羽根式であればスーツにも合わせられるフォーマルなシューズとして認められています。 ただ、プレーントゥやストレートチップよりもカジュアルなシューズなので、日常のビジネスシーンで使用する分には問題ないとはいえ、フォーマル度の高い場所(結婚式に親族として出席するような場所)には向いていません。 ウイングチップの由来には諸説あり、元々は16世紀から17世紀頃にスコットランドやアイルランドなどで履かれていた作業靴がルーツとも言われます。その後、イギリスに渡り狩猟用やタウンユースのシューズと認知されるように。 さらにアメリカに渡り「ロングウイングチップ」と呼ばれるデザインが生まれるなど、国やブランド毎に歴史的な特徴がでる興味深いシューズです。 ジャケパンに合わせるのがベストな「外羽根式」 「外羽根式」の特徴として、内羽根式に比べて靴紐とフィット感の調節のしやすさがあります。そのため外羽根をスーツに合わせる人もたくさんいますし、ビジネススーツに合わせる靴として販売されていることも。ただ、内羽根式よりもフォーマル度は下がるため大事な場面では内羽根式を選ぶのがおすすめです。 外羽根式でスーツに合わせるなら、ストレートチップかプレーントゥに抑えましょう。 ウイングチップになるとトリッカーズに代表されるようなカントリー感やハンティングブーツの印象が強くなります。 また外羽根式のプレーントゥとはいえ、サービスシューズやポストマンシューズのようなカジュアルな革靴もあるため、自信がない人は「外羽根式の時はジャケパン」と認識しておけば間違いありません。 「Uチップシューズ」はビジネススーツに合わせてもOK? 最近ではパラブーツやオールデンに代表されるような、「Uチップ」のデザインの革靴をスーツに合わせて履く人も増えていますが、ビジネスシーンで使用するならジャケパンまでが限界です。 この「Uチップ」とは、その名称が示すように靴のつま先がU字型の蓋のようにモカシン縫いされているデザインの靴の事を指します。イギリスではカントリーシューズとして、フランスでは狩猟用、アメリカではゴルフシューズとして使用されてきたことからも、カジュアルシューズとしての用途が多いシューズです。 ただ、その高い汎用性と堅牢でボリューミーなシルエットから、近年ではファッション性の高い革靴として人気のアイテムとなっています。 「ローファー」はカジュアルをドレスアップしてくれる大人なカジュアルシューズ 脱ぎ履きしやすいことから「ローファー(怠け者)」と名付けられたスリッポンの一種がローファーです。 そのルーツは貴族の書記官が室内履きにしていた、現代でいうスリッパ的な靴になります。そのため、やはりビジネススーツに合わせる靴でないことは確かで、フォマール度は低め。 とはいえ、カジュアルでちょっと大人っぽさを出したい時、ジャケパンでリラックスさを出したい時、いろいろな場面でアクセントになってくれる人気のアイテムです。ローファーを上手く使えるとおしゃれの幅がグッと広がることも間違いありません。 ファッションは掛け算です。キチッとした髪型や服装でいたとしても、足元が0点やマイナス点であれば全てが台無しになります。 特に靴は歩きやすさの機能性を求めたり、消耗の激しさだったりから、ついつい疎かになりがち。それゆえに靴のフォーマル度を知っているだけで、装いの安定性も増す上に周囲と差を付けやすいアイテムと言えます。大人らしいTPOを意識すれば、「その場に適した装いをしている」という自信にも繋がり、生活を豊かにしてくれるでしょう。 TEXT/宇田川雄一 PHOTO/shutterstock