その原点は、1923年に光学機器メーカーであるボシュロム社がアメリカ陸軍航空隊の要請によりパイロット用サングラスの開発を手掛けたことから。1926年にパイロット向けに開発した「レイバン・グリーン」と呼ばれるレンズが完成し、「アビエーター」モデルが合衆国陸軍航空隊に制式採用。1937年には一般販売を開始し、”光線(=Ray)を遮断する(=Ban)”という意味を込めてレイバンが誕生しました。
紫外線を100%カットする光学的な裏づけを持ったサングラスは、それまでの風よけや色付き眼鏡のようなゴーグルとしての役割しか持たないパイロット用アイウェアに比べ、革新的に進歩。創業当時はファッション面ではなく、ミルスペック基準の機能面で大きな評価を得てレイバンは確立されたのです。
それから、ミリタリーアイテムを取り入れるファッションの流行や金属からプラスチックによる大量生産、アメリカの音楽シーンがフォークからロックへと変遷していくという様々な流れの中で、レイバンというブランドは機能面を超越してファッションアイコンとしての地位を確立していきます。