イングランド国教会の大本山、イギリス ケント州のカンタベリーにある「カンタベリー大聖堂」。正式名称は「Canterbury Cathedral, St. Augustine’s Abbey, and St. Martin’s Church」だが、地元の人たちは親しみを込めて「Cathedral(大聖堂)」と呼ぶ。
カンタベリー大聖堂の歴史は古く、ノルマン朝の初代イングランド王、ウィリアム1世(1087年没)の命にて建立され、ウィリアム1世の死後、1130年に完成した。元々はローマ・カトリック教会の一部だったが、1534年にローマ教皇庁からイングランド国教会が独立。カンタベリー大聖堂はイングランド国教会の総本山となった。なお、イングランド国教会の首長は現エリザベス女王(エリザベス2世)である。
見るも美しく、重厚な佇まいのカンタベリー大聖堂は、補修工事を繰り返しながらも当時のゴシック様式建築を維持し、中を訪れると、まるで中世にタイムスリップしたかのような錯覚を抱くほど。