近年では中国をはじめとするアジアの国々も生産力が向上。ハイブランドの商品もそれらの国々で生産されており、日本がずば抜けて高品質の商品を作るというイメージではなくなってきたそうです。
とすれば日本製の魅力とは何か、と尋ねてみると
「お客様の好みの違いは大きいかなと思います。日本人はものすごく目が肥えていて、綺麗で上品な品質のものを好む傾向があります。そのため、商品を取り扱う百貨店や小売店もエンドユーザーの期待に応ようと、自然と審査が厳しくなります。そこで実直に答えようとする日本人の性質も相まって、日本の職人さんは今でも鍛えられているのだと思います」と回答。
どちらかというと、それぞれのこだわりを追求する職人像を持っていた身としては、日本製品のどこか美しく品のある精密な作りが、お客様との関係性で鍛えられているという点には驚きでした。ユーザーファーストな職人さんや工場、ブランドだからこそ信頼され生き残って行けるのかもしれません。