ビジネスから冠婚葬祭まで。顔を品よく引き立てるネクタイの結び方

ビジネスから冠婚葬祭まで。顔を品よく引き立てるネクタイの結び方

ネクタイはきちんとした結び方をするだけで、スマートな雰囲気を作ることができ、その人を印象付ける上で重要なファクターになります。

 

ただ、どんな結び方でもいいわけではありません。ビジネスシーンにおいて華美が過ぎたスタイルは近寄りがたい印象を与え、マイナスに働く場合も…。最近のスーツでいえばスマートで軽量な素材や、無地やピンストライプのようなシンプルなデザインがトレンド。

 

そこでネクタイの結び方は、オーソドックスだけど清潔感もありながら程よい品を与えてくれる、「プレーンノット」と「セミウィンザーノット」がおすすめです。

オーソドックスな結び方「プレーンノット」

最も基本的な結び方で、結び目が小さくすっきりした印象を与えます。ほとんどのシャツのえり型に対応できる万能な結び方で、ビジネスから冠婚葬祭まであらゆるシーンに対応。リクルートの際も派手にならない使い勝手の良さがあります。

 

また、ちょっと縦長で左右対称にならずラフな印象もあるため、カジュアルをタイドアップするときにもおすすめです。着脱によるネクタイへの負担が少なく短時間で簡単に結べることからも、基本としてマスターしたい結び方なので、以下6つのステップを覚えてください。

<ステップ①>

大剣を長めにとり、小剣の上にくるようにクロス。上に重ねた大剣を後ろから回します。

<ステップ②>

さらに大剣を小剣の周りで一周させます。

<ステップ③>

大剣を右下からV字になった隙間を通し、後ろから前に持ってきます。

<ステップ④>

前に持ってきた大剣をループ状になったところに通します。このとき、小剣を谷折りにしておくと後々ディンプルが作りやすいです。

<ステップ⑤>

大剣をつまみながらディンプルを作成。ここで大剣を下に引っ張ると結び目が硬くなります。

<ステップ⑥>

次に小剣を下に引っ張ると結び目が上がっていきます。結び目が緩くなりやすいので、大剣を引っ張り、結び目を整えながら高さを調節したら完成です。

程よいボリュームの「セミウィンザーノット」

プレーンノットに比べて逆三角形に近い結び目を作りやすいのが「セミウィンザーノット」です。結び目が大きすぎず小さすぎない、程よいサイズ感でスマートな印象を与えてくれます。どんな襟にも合わせやすくディンプルも作りやすいため、ビジネススタイルには一番おすすめの万能な結び方です。

<ステップ①>

大剣をプレーンノットのときより長めにとり、小剣の上になるようにクロスし一周させて元の配置に戻します。大剣をV字になった隙間に前から通します。

<ステップ②>

隙間に通した大剣を最初の配置に戻します。

<ステップ③>

この時、小剣を谷折りしておくのもポイントです。また、逆三角形を形作っておくと結び目が逆三角形になりやすくディンプルも作りやすくなります。

<ステップ④>

大剣を一周させたらV字になった隙間に後ろから通し前に持ってきます。

<ステップ⑤>

大剣のディンプルを作りながら下に引っ張ります。大剣を引っ張ると結び目が硬くなります

<ステップ⑥>

結び目がある程度硬くなったら、V字の部分を両サイドに引っ張ります。これにより結び目が逆三角形になります。

<ステップ⑦>

小剣も谷折りをキープしながら下に引っ張ると、結び目の高さが調整されます。首元まで高さを調整できたら完成です。小剣を引っ張るときに結び目が崩れやすいので、大剣→小剣→大剣→小剣と少しずつ調整しながら閉めてあげると綺麗な結び目が作れます。

よく電車などで結び目がダボっとしている人を見かけますが、小剣だけ引っ張って高さだけを調整しているのかなと感じます。大剣を引っ張りながら結び目をしっかりすれば形がきれいになり、周囲の人より美しい首元を作れると思いますので、チャレンジしてみてください。

AUTHER/宇田川雄一 



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