昨今のキャンプブームでは、さまざまなスタイルが生まれている。まるでホテルのようなグランピングや、サバイバル的に過ごすブッシュクラフト。はたまたひとりで楽しむソロキャンプなど、実に多彩だ。テントひとつとってもかつてのオールドスクールなロッジ型、ベーシックなドーム型だけではない。
インディアンが使うようなティピー型や、まるでサーカステントのようなベル型、ツーポール型。投げるだけでそこそこ立つ、ポップアップテントなども新しい。まさに日進月歩なアウトドアシーンにおいて、化石のようなフュアハンド ベイビースペシャル276は、クラシックスタイル・ブッシュクラフト寄りの人たちに愛用されている。
LEDライトやガス&ホワイトガソリンランタンと比べて圧倒的に光量が小さい。ゆえに、メインランタンとして便利かと言えば、そうではない。キャンドルランタンと同じぐらいなのが、フュアハンド ベイビースペシャル276だ。それでも前述のような高性能ランタンだと明る過ぎる。ムードを大事にしたいという人たちが好んで使用している。
焚き火の灯りを中心に、手元を照らすのはフュアハンド ベイビースペシャル276。使うごとに風合いも増していく、まさに相棒とも言える存在。何でも高性能なものが良いわけではない。小さな灯りはそう語っているかのようだ。