Lifestyle

いつも時代もそこにある。飾らないゆえに愛おしい「ケメックス」

いつも時代もそこにある。飾らないゆえに愛おしい「ケメックス」

「家ではずっとケメックス(CHEMEX)を使ってるよ」 アメリカ人の彼は、そうこっそりと教えてくれた。普段はコーヒーショップチェーンで多くのバリスタを指導する先生だ。指導時に使うのは、広く普及している小さな穴のあいた一般的なドリッパー。しかし世界中のコーヒーを知り尽くした彼が自分や家族のために使っているものはケメックスなのだという。 「なにせ使い慣れてるからね、あれは」 そう微笑む彼が愛用するケメックスは、1941年に誕生した科学の実験道具のようなシンプルなコーヒーメーカーだ。 「日用品をより機能的、魅力的で、使うのが楽しいものにする」ことを常に意識していた化学者ピーター・シュラムボーム博士が、完璧なコーヒーを簡単に淹れられるだけでなく容器も美しいものにしたいと考え作ったもの、それがケメックスだ。 もちろん着想は実験器具から得られている。そこに、博士のルーツであるドイツの“バウハウスデザイン”がエッセンスとして加わり生まれたカタチは、とにかくシンプル。誕生時から今も変わらぬ普遍性のあるデザインは、アートやデザインの世界でも認められ、1943年にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品となっている。 これ以上、引き算のしようがないこのコーヒーメーカーは、抽出もいたってシンプルだ。 正方形のペーパーを4つ折りにし、開いてのせ、そこにコーヒー豆を挽いた粉を入れる。あとは他のドリッパーと同様に、蒸らした後、ゆっくりと円を描くようにお湯を注いでいく。 中央の凹んだ部分に付けられた木も、抽出したコーヒーをカップに注ぐ際に直接持つと熱いため。サーバー一体型だからこそ、注ぎやすいようにドリッパーである上部には通り道が作られている。余計な装飾は一切なく、ただコーヒーを手軽に淹れるためだけに考えられたデザインは、今でも色褪せない魅力を放っている。 そして、使う人を魅了する理由は、その味わいにもあるのかもしれない。広く使われているドリッパーには、内側に抽出したコーヒーが伝うリブが付けられている。これにより安定した味わいのコーヒーを淹れられるようになっているのだが、ケメックスのドリッパー部には何もない。 だから、ゆっくり淹れるとドッシリとした味わいに、サッと淹れるとアッサリとした味わいにとコーヒーが変化する。円錐型のドリッパーは概ねこの手の傾向にあるが、リブがなく抽出口が大きいケメックスはそれがより顕著に現れる。 コーヒー豆の種類ではなく、惹き目の粗さや細かさでもなく、淹れる人のさじ加減ひとつで味わいが大きく変わる。もちろん思うようにコントロールするにはそれなりの技術が必要だが、それも楽しみのひとつ。コーヒーを知れば知るほどケメックスを使ってしまうのは、そんなところにもあるのかもしれない。 シンプルで置いておいても画になるデザインと、自分好みの味わいにコントロールできる奥深さ。きっとこれから先も「結局、いつも使うのってケメックスなんだよね」という存在であり続けるマスターピースだ。 円道秀和

ペーパードリップはメリタ「コーヒーフィルター」から始まった

ペーパードリップはメリタ「コーヒーフィルター」から始まった

コーヒーサーバーやマグカップの上に置き、紙のフィルターをのせて挽いた粉を入れる。そしてお湯を注いで、ゆっくりコーヒーを抽出する。ドリップコーヒーに欠かせないもの、それが“ドリッパー”だ。 世界的に見てもドリップコーヒー大国である日本。欧米ではエスプレッソが主流だが、日本では長くレギュラーコーヒーと呼ばれるドリップしたコーヒーが親しまれている。そしてドリップ時に使う器具として現在広く使われているのが、ペーパーフィルターを使うドリッパーだ。 ドリッパーは大きく分けると台形型と円錐型のふたつになるが、歴史があるのは台形型。その原型となるのが、1908年にドイツで誕生したものだ。ドイツ・ドレスデンに住む主婦、アマリー・アウグスト・メリタ・ベンツが「もっと手軽においしいコーヒーを夫に飲ませてあげたい」という想いから、小さな穴をあけた真鍮製の容器にろ紙とコーヒー粉をのせ、お湯を注ぐ方式を生み出した。 この方式は、それまでの布や金網で抽出したときのように粉が入ってしまうことがなく、後片付けも簡単。さらにろ紙が雑味を吸うことで、おいしさも向上した。これが現在も使われているペーパードリップの始まりとなる。 彼女が設立したメリタ社はその後、息子のホルスト・ベンツに引き継がれ、フィルター(メリタではドリッパーのことを“フィルター”と呼ぶ)もさらに改良。そして1937年に、現在のような溝がついた形状で特許を取得する。 メリタのフィルターを見ると、底にある抽出口は1つだけだが、当初は8つも開いていたという。しかし味に満足できなかったホルストは改良を重ね、1960年に現在と同じカタチの1つ穴フィルターに行き着く。 ドリッパーは、傾斜角度、溝の数や形状、穴の数や大きさの違いで、抽出するコーヒーの味わいが変わってくる。メリタは台形型で1つ穴だが、同じ台形型でもカリタは3つ穴。そしてハリオのV60やコーノの名門ドリッパーは穴が大きい円錐型だが溝の形状が異なる。どれもペーパーフィルターを使って抽出するという点では同じだが、それぞれ異なるアプローチで作られている。しかしどれもペーパーフィルター方式であり、メリタの“コーヒーフィルター”から派生したものなのだ。 メリタの特徴は、なんといっても安定した抽出ができることだ。蒸らしのあとは、抽出したい量を一気に注ぎ、あとは落ちるのを待つだけ。ドリップ初心者でも常に同じ味わいのコーヒーを淹れられる。抽出口が小さく1つだけなのでお湯抜けが遅く、お湯とコーヒー粉が長時間接するため、どっしりとした味わいになる。 100年以上前に最愛の夫のためにと生まれたペーパードリップ方式は、今も多くの人に愛用されている。誰が淹れても安定したおいしいコーヒーを淹れられる。これこそまさに、メリタ・ベンツの想いが時を超え、愛され続けている理由なのかもしれない。 円道秀和

Instagramに通じる、今も昔もカメラ好きが憧れる銘機『ハッセルブラッド』

Instagramに通じる、今も昔もカメラ好きが憧れる銘機『ハッセルブラッド』

日進月歩の技術開発が続くカメラ業界。各メーカーから毎年のように発売される新製品は、高速連写、AF追随、高解像度ほか、4K動画などのスペック値が向上。プロ、ハイアマチュアを想定して作られたモデルでも、子供の撮影や旅行の記録を主にするようなサンデーカメラマンが手にするようになった。もちろんこれは高性能・高機能カメラが、一般ユーザーでも扱いやすくなったから。 一方で、Instagramでは「#デジタルでフィルムを再現したい」(投稿95.7万件※)、「#オールドレンズに恋をした」(投稿48.9万件※)、「#フィルムカメラに恋してる」(投稿40.7万件※)などのハッシュタグが注目を集めるなど、アナログライクな写真が人気だ※投稿数はすべて2021年5月31日現在のもの)。 後世に語り継がれるアナログ中判カメラ スウェーデン生まれの「ハッセルブラッド(Hasselblad)」は、プロ御用達のカメラブランドとして長く愛され続けてきた。中判のブローニーフィルムを使用し、6✕6スクエアフォーマットで撮れる写真は、今のInstagramにも通じるものがある。 筆者のハッセルブラッドは写真家だった叔父から引き継いだもの。完璧なコンディションとは言い難いが、それでも叔父は専門店で修理をしながら使い続けてきた。 ハッセルブラッドは一般的なカメラと違い、腰の位置にカメラを構え、上から覗き込むようにして撮る「ウエストレベルファインダー」を採用している。左右が反転して写るので、構図を決めるには慣れが必要だ。でもこのスタイルが“ただものじゃない”感を出し、「かっこいいな」と子供ながらに思っていたことを覚えている。 ハッセルブラッドの標準レンズは80mm。35mmのフルサイズカメラだと50mmに該当する。スウェーデンのメーカーだが、レンズは西ドイツのカール・ツァイス(Carl Zeiss)が請け負ってきた※一部、東ドイツのカール・ツァイス・イエナ(Carl Zeiss Jena)も。 普通のカメラならとくに気にせずレンズ交換が行なえるが、ハッセルブラッドはシャッターを巻き上げた状態(チャージした状態)で着脱する必要がある。この手順を間違えると、元の状態に戻すことができず、専門業者に依頼することになって、修理費もかさむ…ので、注意が必要だ。“ハッセルブラッドのお作法”とも呼ばれ、「難しい」「ハードルが高い」と言われるのもうなずける。 叔父から受け継いだハッセルブラッドは、1970年から1989年に製造された「500C/M」、1988年発売の「500ELX」で、正直、使いこなせるほど“お作法”には慣れていない。以前、本ジャーナルで紹介した「ペンタックス67(PENTAX※通称バケペン)」のほうが扱いやすいのだが、舶来製のハッセルブラッドへの憧れを常に抱き続けている。 ハッセルブラッドがなくても、スクエアフォーマットは楽しめる デジタルカメラ全盛の時代に、ハッセルブラッドのようなカメラを手にする人は、よほどのカメラ好きか、写真家、もしくは筆者のように単純に憧れをもっている人だろう。とはいえ、アナログカメラは撮った写真をその都度確認することはできず、フィルムや現像代も馬鹿にならない。まさに“一写入魂”の心構えが必要だ。シャッターを切る際はもちろん、現像待ちでも「ちゃんと撮れているかな」と緊張する。 だが、冒頭で述べたように、Instagramを使えば、デジカメやスマホで撮った後にスクエアフォーマットにしてフィルター加工するだけで、それらしい写真が残せる。そこには緊張も現像代も要らない。 コツは、ちょっと青めに仕上げること。パソコンでPhotoshopやLightroomを使う場合、色調補正とほんの少しのノイズ(粒子風に)を加えれば、ものの数分で完成する。アプリならフィルターを選ぶだけと、もっと簡単だ。 とはいえ、やりすぎには注意。度を超えた加工はノスタルジーを通り越して、「在りし日の思い出」風になってしまうかもしれない……。 TEXT/PHOTO  早坂英之

あの素晴らしきクラシックカメラをもう一度「ペンタックス67」

あの素晴らしきクラシックカメラをもう一度「ペンタックス67」

生き馬の目を抜くカメラ市場。各社こぞって軽量小型化を進め、それでいてフルサイズ、高感度・低ノイズ、高速シャッターに手ブレ補正など、技術革新に抜かりはない。一方でオールドレンズやクラシックカメラを愛でている人たちも一定層おり、InstagramなどのSNSでは新旧さまざまなカメラのオーナーたちが「いいね」で繋がっているのだからおもしろい。 最近ではカメラ好きな若い人たちの間でも、オールドレンズやクラシックカメラが持つ、独特の雰囲気が好まれている。淡く、ふんわりと優しい印象の仕上がりは、フィルターや画像加工では表現しきれない味がある。それゆえ、ひと昔前のカメラを中古で手にする人たちが増えているという。 横浜元町にて(ペンタックス67で撮影) まるで鈍器のような中判カメラ「バケペン」 昭和50年代男の筆者にとって、青春時代のカメラと言えば「写ルンです」。修学旅行には写ルンですを2つ3つ持っていき、友人や街並みなど、何も考えずにパシャパシャ撮影していた。ひとつ100gにも満たない写ルンですは持ち運びも容易で、今でいうスマホのカメラみたいにお手軽な存在だった。 そんな写ルンです全盛時に、写真家やプロカメラマンたちの間で使われていたのが「PENTAX(以下ペンタックス)67」、通称「バケペン」。まるでバケモノのように大きなペンタックスだからと、バケペンと呼ばれるようになった。 デジカメしか知らない娘(当時4歳)は、カメラの背面に液晶モニターがないことを不思議がる。 ペンタックス67は、1967年に初代「ASAHI PENTAX 6×7」が発売され、その後シリーズを重ねて1998年の「PENTAX 67II」を最後に生産が終了した。レンズ込みで2kgを超える重さと角張ったルックスはまるで鈍器のよう。ウッドハンドルがちょうどいい具合に振りかぶれる位置にある。 昔のカメラマンはヘビー級なペンタックス67を手で持って、ブレることなく撮影していたのだから恐れ入る。 手持ちで撮る時は息を殺して、呼吸をせず、死んだようにシャッターを押す。ガシャンと響くシャッター音に被写体もビビる。 このカメラは67判と呼ばれる中判カメラで、35mmのフィルムサイズの約4.4倍の大きさにあたる。使用するブローニーフィルムは12枚撮りで1000円ほど。現像代で約750円、プリントで12枚1000円ぐらいだとしたら、1枚写真にするのに220円ほどかかるのだから、中途半端な気持ちではシャッターが押せない。これがまた良い。 写真一枚の単価にビビればビビるほど、シャッターチャンスを大いに逃すが、撮影に慣れてくると被写体に「動かないで!」と、オーダーするようになる。ブレをできる限り減らすためには自分はもとより、撮られる側にも緊張感が必要だ。その結果、だいたい記念写真みたいな仕上がりになる。 子供たちをアイスで釣って、できるだけ動かないように言い聞かせる。もちろん三脚で固定して、失敗しないよう最新の注意を払って撮影した。 経費も時間もかかる、でもそれが良い フィルムカメラは撮ってすぐに見ることができない。ラボ屋さん(現像屋さん)に持って行って、プリントの種類を指定。なかには仕上げのトーンなどの相談にのってくれるお店もあり、それだけ出来上がりのワクワク感はひとしお。これはデジカメでは味わえない(失敗ばかりの凹みようも、デジカメでは体験できないツラさだ)。 なお、デジカメ慣れしていると、ペンタックス67のシャッターを押す度に、あるはずがない背面モニターを確認してしまって苦笑いする。 完全にブレてる。明るさが足りない室内撮りはとても難しい(左)。観光名所を撮ったはずだが、なんだろうこれ…。写ルンですで撮ったものと大差ない(右)。2枚で440円ほどの出費、勉強代なり。 ファインダーにマグニファイヤー(拡大鏡)を付けてみる。ピント合わせがより丁寧に行えるので、導入後の失敗が少なくなった。もちろん被写体は直立不動だ。 ハッシュタグ「#カメラ好きと繋がりたい」 お店によっては現像した写真をCD-Rに入れてデータ化してくれるサービスもある。フィルムで撮った写真をインスタにアップして、ハッシュタグ「#カメラ好きと繋がりたい」を添えれば、同じ趣味や世界観をもった人たちと「いいね」でつながることができるのだから、やらない手はない。また、SNSだと同じカメラを持っている人を見つけることも簡単なので、「どんな感じに撮っているのかな」と、作例をみるだけで勉強になる。 カメラは高性能で便利な最新機種も良いけど、ちょっと古くて扱いが難しいクラシックカメラも楽しいもの。予算と時間と根気が許せば、もっともっと撮影して使いこなせるようになりたい。たまに、というよりも頻繁に「もう使うの止めた!」と、自分の腕の無さに諦めるのだが、決まってまた触りたくなる。もしかしたらスリスリ触れているだけで満足なのかもしれない。

「バンクシーで振り返るイギリスのストリートアート文化」

「バンクシーで振り返るイギリスのストリートアート文化」

街そのものをキャンパスとして、道路や壁、標識などに落書きするグラフィティアート(ストリートアート、ミューラルとも)。文字や記号、絵など、その手法はさまざまで、無許可でペンキやスプレーで描くことから迷惑行為とも違法行為ともされてきた。そのため、グラフィティアートの多くは人目に触れない深夜にひっそりと行なわれ、ほとんどのアーティストは正体を隠して活動している。 世界で一番有名なグラフィティアーティスト、バンクシー(Banksy)も、正体不明な人物のひとり。彼について分かっていることと言えば、イギリス西部の港湾都市、ブリストル(Bristol)出身だということ。顔はおろか、どんな経歴で何のために絵を書いているのか、バンクシー本人とその側近以外は誰も知らない。ただひとつだけ分かるのは、彼の作品は社会に対しての風刺であり、皮肉を込めたメッセージだということ。 そんなバンクシーの作品は、イギリスはもとより世界中で見つかっており、中には約1億5500万円もの値段がオークションでついたものもある。とはいえ、バンクシー自体はオークションによって高値で売買されることを是とせず、落札後された絵が額縁に隠されたシュレッダーで粉々になるというパフォーマンスも行なっている(オークション会場のサザビーズでは、突如シュレッダーが動き、皆があっけにとられたほど)。 バンクシーといえばネズミが有名だが、ショッピングカート(Trolleys)を題材にすることもある。「Trolley Hunters」 パレスチナ問題を抱えるイスラエルの壁に突如として現れた「Flower Bomber」。火炎瓶の代わりに花束を。 警察から職務質問を受ける、オズの魔法使いのドロシー。「Stop & Search」 日本でも小池百合子都知事がバンクシー作品と思われるネズミアートと記念撮影をしたり、横浜や大阪で『バンクシー展 天才か反逆者か』が開催されたりなどバンクシー人気は高い(横浜会場は2020年3月15日~9月27日、大阪会場は2020年10月9日~2021年1月17日まで)。 バンクシー展より、本人をイメージした展示物。バンクシーは常にパーカーのフードをかぶっており、投稿動画でもシルエットだけ分かる。 グラフィティアートで巡る、イギリスの旅 バンクシーのみならず、イギリス、特にロンドンは世界的に見てもグラフィティアートが盛んな場所。建物の所有者が落書きではなくアートとしてあえて残したり、公共の場所で合法的にグラフィティアートが許可されたりしている場所もある。 そのクオリティは非常に高く、観光客がアートを前に写真撮影する光景も珍しくない。写真はロンドン東部の街、ブリックレーン(Brick Lane)の巨大グラフィティアート。移民の町としても知られるブリックレーンは、いつしか労働者、学生、アーティストなどが集まるようになり、カルチャーの発信地として注目されるようになった。そのひとつが街の至るところに描かれたグラフィティアートで、有名になる前のバンクシーの作品が残っているほど、街全体がアートに対して寛容的だ。 Crane on Hanbury Street, Brick Lane London 建物の側面に大きく描かれたこのグラフィティアート。右のサギはベルギー出身のアーティスト、ROAによるもの。ROAは動物を専門に描くことで有名で、ヨーロッパやアメリカでも彼の作品を見ることができる。 そのすぐ左に並び描かれているのは、アルゼンチン出身のMartin Ronによるブレイクダンスを踊る衛兵「HAPPY HOUR」。両作品ともブリックレーンを代表するグラフィティアートとして人気を集めている。 ROA unofficial fan page on Facebook : https://www.facebook.com/ROAStreetArt Ron Muralist | Official Site : https://ronmuralist.com.ar/ 古きよき街並みにグラフィティアートがよく馴染む 古いものを大事にするイギリス人にとって、中世の時代から続く建物はざらにある。日本では歴史的建造物として保管されそうなものが、イギリスでは普通に人が住んでいるというのもよくある話。B&B(民泊)やパブとしても利用されている。…

ボタンの留め方から小物の使い方まで。スーツをカッコよく着こなす5つのポイント

ボタンの留め方から小物の使い方まで。スーツをカッコよく着こなす5つのポイント

漠然とスーツを着ていたりしませんか? 実はスーツの着こなしには多くのルールが存在します。ルールと聞くと面倒に感じるかもしれませんが、逆に言うと、初歩的な事さえしっかり押さえておけば、スーツほど自信を持って着こなせる服はありません。   カジュアルの場合は、流行のアイテムやシルエット・素材などトレンドの状況で変わりますが、スーツなら多少のトレンドはあるものの、着こなしのルールには変化がありません。   今回は数あるルールの中でも特にトレンドに左右されない、基本となる5つのルールを紹介します。 スーツのルール:その① シャツとジャケットは袖丈のバランスが大事 スーツにとって一番大事なのはサイジングです。特にジャケットとシャツのバランスはとても重要。肩幅やウエスト・着丈など注意するところはたくさんありますが、既製品のスーツをジャストサイズで着ているように見せるためには、まず“袖丈”を注意しましょう。 ジャケットの適切な袖丈の長さは、腕を自然に下ろした時に腕のくるぶしが隠れるくらいの長さが理想。もしくは、親指の先から11~12cmを目安にすると良いと言われています。要するに指先からシャツまでの見た目が重要ということです。   そして一番大事なのが、シャツとのバランス。シャツはジャケットの袖から1~1.5cm覗くのくらいがベストになります。このルールは、シャツなら汚れても洗えることから、ジャケットよりちょっと長くする習慣に由来しているそうです。 スーツのルール:その② 高級感を出すなら小物は同色で揃えて統一させる パッと見の印象で大きな要素を占めるのが小物です。ネクタイ・メガネ・バッグ・腕時計・ベルトなどの色を統一するだけで、グッと品のあるスタイリングになり安定感が上がるほか、素材も意識して揃えると、よりエレガントなスタイリングに近づきます。 △カルレイモンの時計「Stainless Steel with White Dial」/3万500円、ジャラン スリウァヤのシューズ/3万6000円、ホワイトハウスコックスのベルト/1万7000円(バーニッシュ)、マッキントッシュトロッターのブリーフケース/2万3000円(エース)*10月発売予定、オリバーピープルズの眼鏡/2万8600円(オプティカルテーラークレイドル青山店)<税抜き価格> たとえば、“ビジネスシーン”ならブラックで統一するのがおすすめ。カッチリしすぎたくない時にはアリですが、ブラウンのシューズはどうしてもカジュアルなイメージを与えてしまいます。カバンや時計など簡単に色を統一できない場合は、最低でも靴とベルトの色は合わせましょう。それだけでもスタイリングがしっかりと締まります。   また、最近流行りの機能的なナイロンバックでも、色を意識してあげるだけ統一感が上がりスタイリングが引き締まります。ちなみに、シルバーもモノトーンな印象を与えるため黒との親和性が高いアイテムです。 スーツのルール:その③ 基礎中の基礎!ジャケットのボタンの留め方 ジャケットのボタンの留める箇所にもルールがあります。三つボタンの場合は上ふたつ、二つボタンの場合は上ひとつです。また、第一ボタンがラペル裏に隠れる仕様のジャケットである、「段返り」という三つボタンのスーツの場合は、「中1つ掛け」になります。どの仕様でも一番下のボタンは飾りなので、外すのが基本になります。 三つボタンとふたつボタンで、どちらがオシャレということはありません。ただ、三つボタンのスーツは若々しい印象を与えることもあり、最近のビジネススーツではVゾーンをより広く見せられるふたつボタンか、段返り三つボタンが好まれています。   ちなみに、座っている時はボタンを全部外します。以前観た海外の映画では、座ったり立ったりする時に、いちいちボタンの開け閉めをしていました。ちょっと面倒ですが、この動作を自然にこなせると、スーツならではの“所作”になり色気がグッと増すため、是非とも実践したいスーツマナーです。 スーツのルール:その④ ネクタイは「ディンプル」を作る 結び方、ラベルとの幅の相関性、シャツとのバランスなど色々と注意することはありますが、ネクタイをする時に一番大事なのは「ディンプル(えくぼ)」を作ることです。ディンプルはネクタイに立体感を持たせて華やかに見せる効果があります。   結び方にコツが必要なため、ディンプルを作れてる人は少ないですが、裏を返せばディンプルを作れるだけで他の人と着こなしに差をつけられます。顔に近いネクタイは印象に残り易い部分ですから、ディンプルを作ることでデキる男を演出してみてください。 ここで、注意しなければいけないのが、「葬儀」の際はディンプルを作ってはいけません。立体的で華やかさを演出するディンプルは、場に相応しくないからです。逆に結婚式の場合はディンプルを忘れずに作りましょう。 スーツのルール:その⑤ 手を抜きがちな靴下の色にもテクニックあり ここまで4つのルールを押さえてきましたが、うっかり手を抜いて全てを台無しにしかねないのが靴下の色です。スポーツソックスを合わせるなどは当然NGとして、今流行っている黒の革靴に白いソックスという組み合わせも、ビジネスシーンではNGになります。   正しくは、靴の色かパンツの色と揃えてあげると良いでしょう。ただ革靴は色移りし易いので、靴と靴下の色を揃える方がおすすめです。 いろいろと難しいような気がしてしまうスーツの着こなし方ですが、しっかりとポイントを覚えておけば、ビジネスの上でも一目置かれる存在になるのは間違いありません。 TEXT & PHOTO/宇田川雄一

キャンプ発祥の地イギリスにみる、「マイペース」が大事な英国式アウトドアスタイル

キャンプ発祥の地イギリスにみる、「マイペース」が大事な英国式アウトドアスタイル

野営が「キャンプ」と呼ばれるようになったのは19世紀頃のこと。イギリスで産業革命が起こり、機械生産によって工業が発展すると、人々は余暇時間を楽しむことができるようになった。その結果、休日になると人々は街から郊外へと移動し、自然のなかで過ごすピクニックが流行。サイクリングやカヌーなどのアウトドアアクティビティも定着し、テントを張る人たちも出始めるようになる。それまでは軍事行動や生活手段のひとつでもあった野営が、英国人たちによってレジャーのキャンプへと変化させていった。 また、青少年の野外活動を行なうボーイスカウトもイギリス生まれ。ボーイスカウトの起源は、イングランドの軍人にして作家、ロバート・ベーデン=パウエルが1907年にイギリスの小島、ブラウンシー島で実験的なキャンプを行なったのが始まりとされる。翌年にはロンドンにボーイスカウト英国本部を設置。1910年にはパウエル卿の妹、アグネス・ベーデン=パウエルが、ガールスカウトを設立した。なお、余談だが、パウエル卿は日本の武士道を賞賛し、乃木希典陸軍大将とも交流があったという。   昨今人気のアウトドアウェア、ギアの多くがアメリカのブランドだけに、「キャンプの本場はアメリカでしょ?」と思っている人が多い。たしかに“本場”と言えばアメリカかもしれない。広大なスペースに大型のキャンプングカーで乗り付けて何日も過ごす。はたまた、大きな庭で親戚や友人を招いてBBQ、いかにもアメリカらしい。   でもキャンプ発祥の地、英国人たちもアメリカ人に負けず劣らずアウトドア好き。本場ほどスケールは大きくないが、手入れが行き届いたイングリッシュガーデンでピクニックしたり、紅茶とサンドイッチをもって公園に行ったりと、日常のなかにアウトドアが根付いている。   国土の大きさが日本の2/3ほどのイギリスでは、大きなキャンピングカーやトレーラーを使うのではなく、どちらかと言えば日本的なキャンプスタイルが主流。街乗りの乗用車にキャンプ道具を積めて、郊外のキャンプ場へと向かう。キャンプ場は予約制なことが多いのも日本と同じ。高規格とされるキャンプ場には売店を兼ねた受付があり、トイレやシャワー、ランドリーなども備える。ユニークなのはキャンプ場の近くにパブがあったり、フィッシュアンドチップスの販売が場内で行なわれていたりすること。キャンプ場で過ごしていても、やっぱりパブでビールが飲みたい英国人たちは、テントを離れていそいそとパブに向かう。 イギリス南部のWest Sussex州にあるキャンプ場「Blacklands Farm Caravan and Camping」。広大な敷地にフリーサイトあり、電源サイトあり、トレーラースペースありと充実。 キャンプ場でもフィッシュアンドチップス。青空の下、ビール片手に食べるフィッシュアンドチップスは最高。イギリス滞在中の楽しみはビール、パブ、フィッシュアンドチップスに尽きる。それはキャンプ場でも変わらない。 タープよりもツールーム、トンネルテントが主流 日本のキャンプシーンではテントにオープンタープの組み合わせが主流。タープがあれば雨の日でも濡れずに過ごすことができ、テントよりも開放感がある。難燃性のタープなら、雨が降っていても幕の下で焚き火ができるのだから快適そのものだ。   一方のイギリス的キャンプスタイルは大型のテントをどんと立てて、そのまわりにチェアを並べるのが一般的。あくまでも居住スペースの主役はテントで、オープンタープを見ることはほぼなかった。英国人は多少の雨なら傘を差さずにフードだけで乗り切る。もしくは小走りで移動し、傘を使うのは稀なのだから、もしかしたらタープを使わないのは傘を使わないから? とも思ってしまう。 イギリスのキャンプ場で見る一般的なサイト。乗用車にテント、チェアのシンプルなスタイルだ。英国人に言わせると「日本人のキャンプはクレイジー。まるで引っ越しだ」とも。 そんなイギリス式キャンプだが、隣のテントサイトとの間に「陣幕」のような敷居(目隠し)を設営する人がとても多い。日本でも少しずつ増えてきた陣幕スタイルだが、イギリスではキャンプ場の受付に簡易的なものが販売されているほどポピュラーな存在。レジャーシート3枚の組み合わせでできた陣幕が、ひとつ2000円ほどで販売されている。人々はこの陣幕を買って、自分や仲間たちとのサイトの囲いを作る。 ところどころに見える陣幕のスペース。この中でBBQをしたり、フットボールしたり、ビール飲んで芝生の上でゴロゴロしたりする。 また、大型テントも日本では見たことがないモデルが多く、多くのキャンパーが空気でたてるエアー式テントを使っていたのも印象的。テントを広げ、ポールの代わりに空気入れでポンピングして設営するこのスタイルは、たてるのは非常に簡単だが片付けるのはなかなか大変なもの…。撤収時に空気が抜けきらず、多くのキャンパーがスタッフバッグに収納するのもそこそこに(チャックが閉まらない)、クルマのラゲッジルームに押し込んでいた。   ただ、大型テントは居住性バツグンなのは確か。雨が降ったらテント内のリビングスペースで過ごせばいいというのもうなずける。 テントを広げたら家族みんなでポンピング。日本ではそこまで普及していないが、イギリスでは多くのキャンパーがエアー式テントを利用していた。 イギリス式、無理しないキャンプごはん 「日本人のキャンプはあれこれしなくてはいけなくてとても忙しい」とは、日本でのキャンプ経験がある英国人のコメント。確かに日本だと、キャンプ場に到着したらテントやタープを設営して、お昼ごはんも作って食べて、気づいたらもう夕方で晩ごはんの支度と大わらわ。何かにつけて動いていることが多いのは、きっとあれもこれも完璧にしたいせいだと思う。   イギリスでのキャンプは、テントを立てて、チェアを並べたら本を読んだりおしゃべりしたり、ビール片手に芝生でゴロゴロ(ここでも!)したりする。いかにもピクニックの延長のようなリラックスムードで、決して無理はしない。お腹が空いたら持参したサンドイッチを食べて、夕方になったらいよいよBBQ。それでも食材をふんだんに使ったり、スキレットやダッチオーブンで手の込んだアウトドア料理をしたりでもなく、サクっと食べてあとはビール飲む。日本人でも一度このスタイルを体験すると「無理しなくていいんだなー」と、アウトドアでの簡単なごはん(弁当やインスタント)でも気にしなくなるから非常に楽だ。 BBQグリルは小型のファイヤーピットを利用。炭はガソリンスタンドで購入した成型炭で、火のつきがよく、簡単に使える。 パンはツーバーナー(LPガス式)で焼く。トーストしながらお湯も沸かせて、フライパンで他の料理もできる一石三鳥のアウトドアギアだ。 持参した食材をパンで挟んでサンドイッチに。これにBBQで焼いた肉を一緒に食べる。数日このメニューが続くと飽きるので、その場合はフィッシュアンドチップスにゴーだ。 イギリスの伝統的豆料理、ベイクドビーンズも忘れてはいけない。日本人がキャンプ場で白米を食べたりお味噌汁を飲んだり、はたまた蕎麦やラーメンを食べるのと同じ感覚でベイクドビーンズを食べる。スクランブルエッグと混ぜると美味しい。マーマイトを付けたトーストともよく合う。 英国人にとってキャンプは自然のなかで過ごす癒しの時間。過度な快適さを求めるでもなく、便利さを追求したり見た目を気にしたりもない。「のんびりマイペース」な過ごし方が、文化的にも根付いているのだろう。自然に飽きたらパブに行ってビール飲んで、フットボールの話に花を咲かせて再びテントに戻る。ビールだけはキャンプ場でもパブでも飽きずに飲み続けられるのだから不思議だ。

「エスプレッソの源流”ビアレッティ”で味わうヨーロピアンコーヒースタイル」

「エスプレッソの源流”ビアレッティ”で味わうヨーロピアンコーヒースタイル」

イタリアに行ったなら、ホテルで朝食を取る前に散歩に出かけたほうがいい。街をぶらぶらしていると、多くの人でにぎわう店が必ず見つかる。BAR(バール)だ。 みな、カウンターで立ったまま朝食を取っている。訪れる人はまず店員に「Caffè」とひと言。そして横にあるブリオッシュやコルネットなどの甘いパンをひとつ取り会計を済ませたら朝のコーヒータイムだ。近所の人だろうか、知り合いを見つけて話し出す人もいる。 せっかくだから同じようにしてみた。店員と目が合い「Caffè」と注文。すると出てきたのは、見るからにクリーミーなカプチーノだった。ブリオッシュをひとつ取り支払うと、空いている場所へ移動する。隣でスマホを手にカプチーノを飲んでいた男性に英語で話しかけてみた。「Caffèと言うとこれ(カプチーノ)が出てきたんだけど」。すると彼は、なに言ってるんだこいつ、といった表情で「もちろん」と答えた。 「朝はカプチーノさ。午後はエスプレッソだけどね」 「どうしてカプチーノなの?」 「さぁ…。昔からみんな朝はカプチーノだね。でも昼を過ぎるとエスプレッソしか飲まないな。ディナーの後もエスプレッソを飲むよ」 そういうと「チャオ」と言い、店を出ていった。きっと仕事に向かったのだろう。 ボローニャの街角で触れたそんなイタリアの朝の風景は、この後、どんな田舎町に行っても見掛けることができた。イタリアにはあらゆる場所にBARと呼ばれるカフェがある。座席もあるが、誰もがカウンターでエスプレッソを愉しみ、さっと出ていく。BARはイタリア全土に10万軒以上あるらしく、どんな小さな町にも存在する。デミタスカップに入ったエスプレッソに砂糖をたくさん入れ、さほど混ぜずにクイクイッと飲む。最後に、底に溜まったエスプレッソが染み込んだ砂糖をスプーンで口にする人もいる。 昼下がり、ミラノの路地裏にあるBARで暇そうにしていた店員に、家では飲まないのかと聞いてみた。すると「家でも飲むよ。モカを使って淹れるんだ」と返ってきた。モカ? 明らかにそういった表情をしたのが伝わったのだろうか、こう教えてくれた。 「ビアレッティのモカさ。どの家にも1台はあるよ」 ビアレッティ社のマキネッタと呼ばれる抽出器具「モカエキスプレス」のことだ。アウトドア好きなら知っている人も多いだろうこのマキネッタ、手軽にエスプレッソを淹れられるコーヒー道具のひとつだ。そういえばカプチーノもエスプレッソにスチームミルクとフォームミルクを入れたもの。やはりイタリア人は、朝から晩までエスプレッソを飲んでいるのだ。日本でコーヒーといえばドリップコーヒーを指すが、イタリアではCaffè(カッフェ=コーヒー)といえばエスプレッソなのだ。 エスプレッソは高圧の蒸気で一気に抽出するコーヒーの一種だ。特殊な抽出法なので、淹れるには専用のマシンが必要になる。だからイタリアのBARには、必ずエスプレッソマシンが置いてある。どんな小さなBARにもある。そこで飲む苦く濃厚なエスプレッソ、そして家でモカを使って淹れたエスプレッソ、これがイタリア人にとっての“コーヒー”なのだろう。 気になったので「モカエキスプレス」について調べてみた。1933年、アルフォンソ・ビアレッティによって発明され、それまでBARでしか飲めなかったエスプレッソを家庭でも愉しめる飲み物に変えたという。発売されるやまたたく間にブームとなり、イタリア人の生活に溶け込んでいったそうだ。以来、現在に至るまで、基本的な構造やデザインは変わっていない。その完成度の高さは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久展示品になっていることが証明している。 調べていたら、なんだかイタリアの風景が懐かしくなってきた。せっかくだから、日本でもせめてコーヒーぐらいはイタリアを味わってみようと思い、ひとつ購入してみた。 使ってみると、なぜイタリア人に愛されているのかがよくわかる。とにかく簡単なのだ。最下部(ボイラー)に水を入れ、その上にコーヒー粉を入れたフィルターをセットして、上部を取り付ける。あとは火にかけるだけ。沸き始めると「ポコポコ」と音がしてくるので、上部のフタを開けて抽出されたコーヒーのたまり具合を確認。半分と少しあたりになったら、火から下ろして終了だ。ミラノのBARで店員が教えてくれた「粉は極細挽きではなく細挽き、火は弱火」のとおりにやると、エスプレッソらしいきめ細やかでなめらかなクレマ(泡)が作れた。 マシンで淹れたエスプレッソとは少々味わいは異なるが、手軽さは抜群。そして壊れようがないぐらいシンプルな構造。誕生から100年近くが経っても、いまだにイタリア人の生活に生き続けるビアレッティの「モカエキスプレス」。良いものは、どれだけ時が経っても色褪せず愛され続けることを物語っている。 TEXT/円道秀和